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そのクリニックには、特別な不妊治療がありました完【ブロマガ 転載不可】

前回の話

顔を半分ほど仮面で隠した男性に、妻は丁寧にフェラチオを続けています。もう、妻の胎内に注ぎ込んだはずなので、これ以上セックスを続ける理由がないと思います。私は、ドクターの方を見ました。たぶん、情けない表情になっていたと思います。

「こうやって、より深い快感を感じた方が、受精しやすいですからね。あと2回は膣内射精をしないと終われませんよ」
と、ドクターは説明してくれました。のぞき窓を覗くと、嫁は熱心にフェラチオを続けています。さっきまでのお掃除フェラという感じではなく、勃起させるためのフェラチオをしているようです。

妻は、私しか男を知りませんでしたので、フェラチオもそれほど上手くはありません。今も、見ていてぎこちない感じがします。でも、勃起させようと頑張っているのが伝わってきます。

男性は、気持ちよさそうな感じです。でも、ここで気がつきました。どうしてマスクをしているのだろうか? 写真で顔は見ているので、今さら隠しても仕方ない気がします。私は、なんとなく違和感を感じながらも、妻が男性のペニスを手でしごきながら何か言っているのが気になりました。

「これって、音声は聞こえないんですか?」
私が質問すると、
「もちろん聞こえますよ。このスピーカーをオンにすれば聞こえます。どうしますか?」
と、ドクターが答えました。私は、震える小さな声でオンにして下さいとお願いしました。

本当は、妻が他の男に抱かれる姿なんて、見たくはありませんでした。声も、聞きたいとは思っていませんでした。でも、いざこうやって見てしまった後では、全てが気になってしまいます。

先生がスピーカーの横のスイッチを押すと、妻の声が聞こえて来ます。
『もう、大きくなりましたね。入れてもらえますか?』
妻は、丁寧な言葉遣いでおねだりをしています。私は、予想もしていませんでした。まさか、妻の方がリードしてセックスをしているなんて、少しもイメージも出来ませんでした。

「わかりました。今度は、どの体位がいいですか?」
誠実そのものという口調で男性が聞くと、妻は恥ずかしそうな顔で、
『座って向き合うのがいいです』
と、小さな声で言いました。
「対面座位、気に入っちゃいました?」
『は、はい。あれだと、凄く深く入るので……』
嫁は、顔を真っ赤にしながら言います。
「真子さんは、奥が好きになっちゃったんですよね」
『はい。あんなに気持ち良いって、知らなかったです……』
すっかりと打ち解けた様子の2人に、私は何とも言えないイヤな気持ちになりました。まさか、心まで奪われてしまうのではないか? そんな不安も感じました。

男性はベッドの横の椅子に座ると、
「どうぞ。入れていいですよ」
と、落ち着いた口調で妻に言います。妻は、恥ずかしそうにうなずくと、男性にまたがっていきます。

妻は、たどたどしい動きで男性に向かい合ってまたがると、ペニスを握って膣口に導きます。そして、そのまま体重をかけていき、ペニスを挿入していきます。
『うぅあぁ、入ってます。本当に気持ち良いぃ』
妻は完全に感じてしまっているようです。子種を得るために、仕方なくしているセックス……のはずです。それなのに、妻はセックスそのものを楽しんでいるようにしか見ません。

本当に、オルガズムを感じれば感じるほど受精確率が上がるというのなら、仕方ないことなのかも知れません。でも、私はどうしてもそれが信じられません。その理屈なら、セックスが上手な人は子だくさんになるでしょうし、下手な人はなかなか授かれないということになると思います。

「凄く締まってますよ。子宮もこんなに降りてきてる。これなら、妊娠出来そうですね」
男性はそんな事を言う。妻は、弱いところを突かれ、
『本当ですか? 授かれますか?』
と、泣きそうな声で聞いています。私は、妻を追い詰めてしまっているなと実感し、深い自己嫌悪に陥りました。私にさえ、ちゃんと種があれば、妻にこんなことをさせる必要もなかったはずです。

「きっと大丈夫。じゃあ、動いて下さい」
男性に言われて、妻は腰を上下に動かし始めました。私とは、ほぼ正常位でしかセックスをしたことがありません。妊娠することがメインだったので、正常位で膣内射精をした後、妻はしばらく腰を持ち上げるということをしていました。精液が流れ出ないようにして、なるべく子宮に流し込めるようにという理由からです。

ですので、私と妻のセックスは、快感を求めたり、楽しんだりするセックスとは違う感じだったと思います。そんな事もあってなのか、今の妻は気持ちよさそうにセックスに没頭しています。

『あっ、あっ、あっフゥ、当たってます。奥に……子宮に当たってますぅ』
妻は、気持ちよさそうな声をあげながら、腰の動きを続けます。妊娠するために、他の男にまたがって腰を振る妻……。私は、申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、それと同時に、こんなにも快感を感じ、楽しんでセックスをしている妻に、怒りと切なさも感じます。

「もっと当てないと。子宮口をほぐした方が、中にたっぷり注げるから」
男性はそんな説明をしています。私には、それが本当かどうかはわかりません。でも、なるべく早く妊娠して、こんなことは終わりにしたい……そんな気持ちで見ていました。

『はい、妊娠させて欲しいです。あっ、ンッ、これ凄いぃっ、気持ち良いですっ! またイキますっ! イッちゃうっ! イクぅっ!!』
妻は、腰を振り続けながら身体を震わせました。私は、妻がイク姿を初めて見ました。今まで、私とのセックスでも、妻はオルガズムに至ってると思っていました。気持ちよさそうにあえぎ、私に抱きついてくる妻を見て、ちゃんとイカせることが出来ていると思っていました。

でも、今の妻の姿を見て、私は妻をイカせることが出来ていなかったことを知りました。

「またイッちゃったね。ご主人とじゃ、イッたことないんだっけ?」
『は、はい……。でも、満足してましたから……』
「ウソばっかり。だって、セックスした後、内緒でオナニーしてたんでしょ? 可哀想に。でも、ちゃんとイケてなかったのも不妊の理由かもね」
男性は、口調こそ優しげな感じですが、言っていることは残酷な事ばかりです。

『今度は、寝バックでしてもらえますか?』
妻は、恥ずかしそうにそんなリクエストをしました。私は、耳を疑いました。でも、嫁は男性の返事も聞かず、ベッドにうつぶせに寝転がります。

男性は、妻の脚を軽く拡げ、ペニスを滑り込ませていきます。寝バックなんて、私とはしたことがないです。

「これも気に入っちゃったみたいだね」
『はい。脚がピンと伸ばせるから、凄く感じちゃいます』
妻はそんな事を言いました。子種をもらうためだけではなく、自らの快感のためにしている……。そんな感じがします。

「動くよ」
男性はそう言って、妻を寝バックで責め始めました。私は、見てすぐに私では出来ない動きだなと思いました。私のペニスの長さでは、寝バックが成立しないと思いました。

『うぅうっ! こ、こすれてます、すごく気持ち良いですっ』
妻は、気持ちよさそうにあえぎながら、気持ち良い理由まで話します。私は、壁のすぐ向こうで、妻がこんなことをしているのが信じられませんし、妻が私のいないところでこんなにも積極的にセックスをしていることも信じられません。

私は、妻は嫌々セックスをしていると思っていました。泣きながら、それでも子種のために我慢してセックスをしているとばかり思っていました。

『あっ、あっ、あっ! これ気持ち良いですっ! こんなの知らなかったっ、気持ち良いのぉっ! もっと、もっと強く突いて下さいっ!』
嫁は、脚をピンと伸ばしたり、つま先を開いたり曲げたりしながら、本当に気持ちよさそうにあえぎ続けます。

「ご主人も、かなり興奮されてますね。席外しますから、マスターベーションしてもらっても構いませんよ」
と、ドクターが言いました。私は、慌てて否定しようとしましたが、ドクターはその前に部屋から出て行ってしまいました。

そして、私はズボンにシミを作るほどの勃起をしている事に気がつきました。本当にすぐ目の前で、あえぎ続けている妻。それを見て、私は興奮していました。

私は、ためらいながらもズボンを膝まで降ろし、ペニスをしごき始めました。自分でも、なにをやっているのだろう? と思いながらも、びっくりするほどの快感が走ります。

「ご主人とは、したことないんでしょ?」
『は、はいっ、ないです! だって、短いから、うぅあぁっ、抜けちゃう、抜けちゃいますっ! ひぃああっ、ダメぇ、深いのぉっ、こすれてるのぉっ!』
妻は、私の事を口にすると、快感が増すようです。私は、そんな妻の態度にも興奮してしまいます。

「じゃあ、ご主人とするよりも気持ち良い?」
『そ、そんなの……言えないです』
あえぎながらもそんな事を言う妻。すると、男性は動きを止めました。
「言わないと、中止しちゃうよ」
『えっ……そんな……。イジワル言わないで下さい……』
妻は寝バックで貫かれたまま、切なげに言います。でも、男性は動こうとしません。
「だったら、勝手に動けばいいでしょ?」
イジワルく男性が言います。すると、妻は耳まで真っ赤にしながら、自分で腰を動かし始めました。
でも、寝バックの状態なので、まったくと言っていいくらい動かせていません。でも、快感を求めて腰をモゾモゾと動かし続ける妻は、卑猥という言葉がぴったりな感じでした。

『うぅ、あ、あぁ、お願い……動いてぇ、イジワルしないで下さいぃ』
妻は、泣きそうな声で言います。もう、焦れて仕方ないようです。私は、そんな妻のはしたない姿を見て、イキそうになってしまっていました。

「だったら、少し腰持ち上げますよ」
そう言って、妻の腰を掴んで引き上げる男性。通常のバックの体位になりました。
「これなら、動かしやすいでしょ?」
男性は、イジワルな感じで言います。仮面のせいで口元の表情しか見えませんが、ニヤニヤと笑っているように感じます。仮面なんて、必要なんだろうか? 私は、また同じ疑問を持ちました。でも、妻がはしたなく腰を動かすのを見て、そんな疑念は飛んでしまいました。

バックの体勢で、妻が腰を振る姿……。それは、はしたないとしか言えないような浅ましい動きに見えます。

『うぅっ、うぅっ、あ、あぁんっ、気持ち良いです、凄くこすれてます』
妻は、ぎこちなく腰を動かしながら、声をあげ続けています。妻の腰の動きにあわせて、自慢のEカップの美乳が大きく揺れ動いています。こんな角度で妻の胸が揺れるのを見たことはありません。私は、それを見て余計に興奮してしまい、オナニーの手が加速していきます。

すると、
「ほら、乳首も触ってごらん」
と、男性に言われて、妻は自分の乳首をつまみ始めました。バックでハメられ、ぎこちなく腰を振りながら両乳首をつまんでいる妻。自分の妻が、こんなにも淫乱な女だとは知りませんでした。

『あぁっ、フゥ、うぅっ、うっ! 気持ち良いっ! お、お願いします、もっと奥をイジメテ下さいっ! 動いてぇっ!』
妻は、焦れきった顔で叫びました。
「じゃあ、言わないと。どっちが気持ち良い? ご主人とこのチンポと、どっちがいい?」
男性は、からかうような感じで言います。
『そ、それは……こ、このおちんちんの方です……』
妻は、消えそうな小さな声で言いました。
「えっ? 聞こえないなぁ〜」
男性は、やっぱりからかうように言います。
『こっちです! このおチンポの方が気持ち良いっ! 主人のよりも、全然気持ち良いっ! お願い、動いてぇっ! もっとガンガン突いて下さいっ!』
妻はそんな言葉を叫びました。私は、その言葉を聞きながら、射精してしまいました。自分でも、どうしてこんなに興奮しているのかわかりませんが、私の興奮は射精してもおさまりません。驚くような快感を感じながら、私は固さを失わないペニスをしごき続けました。

男性は、妻のその言葉を聞き嬉しそうに笑うと、腰を動かし始めました。まるで、杭を打ち込むようなストロークの長いピストンを始めると、
『うぅあっ! ンあぁっ! ダメぇ、イッちゃうっ! イクッ! イクッ! おチンポ凄いのっ! 全然違うっ! 主人のよりも気持ち良いっ!』
妻は、一度口にしたことで抵抗がなくなったのか、卑猥な言葉や私の事を言いながらあえぎ続けています。

パンっ! パンっ! パンっ! 肉を打つ音が響く中、妻は泣き顔であえいでいました。もう、気持ち良すぎておかしくなってしまいそうな感じです。

「真子さん、体位変えるよ」
そう言って、男性はいったんペニスを抜きました。すると、抜いた瞬間、確かに妻は潮を吹いていました。吹いた妻自身も気がついていない感じですが、透明の液体が、妻のアソコから勢いよく吹き出しました。
『うぅああぁ、イクぅ……』
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ブロマガって何?


そのクリニックには、特別な不妊治療がありました【ブロマガ 転載不可】

結婚して5年ほど子作りを頑張りましたが、結局授かれませんでした。さすがに何か問題があるのではないかと、夫婦で検査を受けました。結果、私に問題があり、自然受精は難しいという結果でした。

しかし、この時に難しいという言葉で説明を受けたことが、私達の人生に大きな影響を与えたと思います。難しいということは、可能性があるということだ……私達は、そんな風に考えるようになってしまいました。この場合、医者が言う”難しい”という言葉は、可能性がないという意味だったのだと思いますが、私達はそう考えることが出来ませんでした。

私も嫁の真子も、それまで以上に子作りに励むようになり、子宝に効果があるとされる神社仏閣、温泉などにも行ったりするようになりました。もちろん、食べ物などにも神経質なまでに気を使い、必死で子作りをしました。
しかし、授かれませんでした。私も妻も消耗するばかりで、徐々に家庭の中の明るさまで消えていきました。

そんな中、人工授精を含めた子作りのことを考えるようになりました。でも、例え私の精子だとしても抵抗がありますし、私の精子では人工授精でも難しいかもしれないと思いました。

そんな中、会社の取引先の仲の良い人に、ある治療院を紹介されました。そこは、一応は泌尿器科という事なのですが、表立っては出来ないような治療をしているという話でした。ネットで調べてみても、そこはごく普通のクリニックで、その人が言っているような治療をしている気配もありませんでした。

その人も、あくまで噂で聞いただけだと言っていたので、噂は噂でしかないのだろうなと思いながら、まずは私だけが相談に行きました。そのクリニックがあるのはテナントビルの3階で、1階が喫茶店にラジコンショップ、電子パーツ店、そして2階が古着屋さんというよくわからない構成のビルでした。

そして、3階は医療関係で固められていて、歯科、内科、形成外科がありました。ただ、平日の夕方ということもあるのかも知れませんが、ビル全体が閑散とした雰囲気で、その泌尿器科クリニックも営業しているのかな? と思ってしまうような感じでした。

クリニックに入ると、小太りの30代半ばくらいの受付嬢が、ニコリともせずに事務的に受付をしました。その後、患者は私しかいないのにもかかわらず、15分近く待たされ、やっと診察室に呼ばれました。

ドクターは、いわゆるチビ、デブ、メガネという三要素を持った男性でした。年の頃は40代半ば、もしかしたらもっと若いのかも知れませんが、そんな見た目です。

「初めまして。ところで、ウチのことはどこで聞いたんですか?」
ドクターは、まず先にそんな質問をしてきました。目が泳ぐような感じで話す彼は、何か怯えているように見えました。私は、正直に取引先の人から聞いたと伝えました。

「……どんな話を聞かれてます?」
落ち着きのない感じで聞く彼。ドクターの威厳のようなものは感じません。まるで、資金繰りに追われる工場の経営者という感じです。

私は言葉を選びながらも、このクリニックで器具を使わない人工授精が行われているという噂の話をしました。
「はっは。そんな噂話があるんですか。初耳ですね」
ドクターは、少し落ち着きを取り戻した様子で言います。
「やっぱり噂話ですか……。そうですよね。そんな事あるわけないですもんね」
私は落胆しながらいった。すると、しばらく沈黙が流れた後、
「200万……いや、現金なら100万……50万円用意出来ますか? 50万すぐにお支払い頂けるなら、その噂話は現実になると思います」
ドクターは、激しく眼球を動かしながらそう言いました。

私は、ただならぬ気配に気圧されながらも、ドクターの言葉にウソはないと直感し、同意しました。そして、その後ドクターから受けた説明は、私の予想を超えていました。ひと言で言うと、妻に他の男性が種付けをする……そんな内容でした。
血液型はもちろん、DNA型まで考慮した上で、経歴、人柄など、厳選された人物が妻とセックスをするという話は、最初は荒唐無稽に感じました。でも、データを見せながら熱弁を振るう彼に、私はいつの間にか引き込まれていました。

ドクターからは、治療を勧める熱心さ以上のものを感じましたが、私はこの方法で生まれてきた子供達の写真を見せられ、この話に同意しました。

自宅に帰り、この話を妻に説明しました。私は、一笑に付される覚悟でしたが、妻は即決でこの話に乗ってきました。驚いている私に、
『私も、同じこと考えてたの』
と、妻は言いました。話を聞くと、代理父のようなものをイメージしていたそうです。ただ、さすがに誰かとセックスをすると言うことまではイメージしていなくて、他人の精子で人工授精というイメージだったそうです。

そして、妻は条件を出してきました。それは、具体的にどんなことをしたのかは聞かないことと、授かった子供は100%私の子供として育てていく事……です。私としては、異存はありませんでした。そもそも、妻が他の男性とどんなことをしたのか聞きたいとも思いませんですし、どんな形であっても妻に赤ちゃんが出来れば、それは私の子供です。

話し合いはそんな風に結論を得ました。そして、私達はすぐに行動に移しました。ドクターに電話をすると、さっそく次の日に契約をするということでした。そして、話の通り現金で50万円を持っていく流れになりました。
我が家の経済状況から見れば、50万円はそれなりの大金です。でも、内容に対して安すぎるなと思っていました。ドクターは、何か資金繰りで追い詰められているのかな? と、感じましたが、今さら後には引けませんでした。

お金のことでの不安はありましたが、ドクターはお金を受け取ると、一転して真面目な顔になり、ドクターらしい雰囲気で説明を始めました。そして、ドクターから提案された男性は、京大出身で、一部上場のIT関連の企業に勤める32歳の男性でした。ファイルの中には写真もあり、なんとなく私に雰囲気の似た、人のよさそうな男性でした。

「では、奥様にはこれを読んで頂いて、日程を調整します。奥様には、くれぐれも体調管理をしっかりして頂くようにして下さい」
ドクターはそう言って、A4サイズのファイルを渡してきました。目を通すと、基礎体温の測り方や食生活のことなどが分かり易く書いてありました。ただ、ドクターが個人で作ったにしてはしっかりとした内容と装丁で、私は何か大がかりな組織というか、フランチャイズのような感じなのかな? と、感じました。

確かに、考えてみればドクター1人のコネで、たくさんの精子提供者を確保出来るとは思えません。しかも、このクリニックでの精子提供は、提供者とセックスをするということですので、ますます人集めは難しいはずです。

そんな疑問を持ちながらも、逆にそんなバックグラウンドがあるのであれば、逆に安心なのかな? と思いました。


妻は、私が持ち帰った説明書を読むと、すでにやっていると言いました。そして、すぐに彼女は4日後が可能性が高い日だと言いました。
私はそれを聞き、すぐにドクターに電話をしその内容を説明しました。その結果、その日に実行することが決まりました。と言っても、その日一回だけでは可能性が低いので、その日と2日後にもう一回することになりました。

『あなた、嫌いにならないで下さいね』
妻は、不安そうな顔で言います。気丈に振る舞ってはいましたが、いざ日程が決まり現実味を帯びてくると、不安な気持ちが隠せないようです。
私は、妻を抱きしめて大丈夫だと繰り返し言いました。

そして当日、私は妻を指定された場所まで送りました。そこは、かなりグレードの高いマンションでした。指定された部屋の番号をインターホンで押すと、なにも言わずにエントランスの自動扉が開きます。私は、
「頑張ってね。イヤだったら、やめてくれても良いから」
と言い、彼女を送り出します。
『行ってきます。あなた、終わったら電話しますから……』
そう言って、妻はロビーに入っていき、私は車に戻りました。私は、涙が流れるのを止められませんでした。私が不甲斐ないばかりに、妻をツラい目にあわせてしまう……。そんな気持ちで胸がいっぱいになりました。

子作りの為とはいえ、自分の妻を他の男性に抱かせる……。狂っていると言われてもおかしくないかもしれません。でも、追い詰められた私と妻は、それが正解だと思っていました……。

そして、2時間ほど経過し、私の携帯電話が鳴りました。
『お待たせしました。すぐに戻ります』
妻は、小さな声で言いました。私は、妻のその様子に、本当に実行したんだなと感じました。足元に大きな穴が開いたような気持ちになりました。
そして、5分程度で妻は私の待つ車に到着しました。助手席に乗り込むと、
『あなた……。お待たせしました』
と、一見いつも通りの感じでした。でも、顔色が青白く、少し震えているような感じがします。私は、思わず”どうだった?”と、聞く寸前でした。でも、妻との約束を思い出し、お疲れ様とだけ言うと車を走らせました。

「どうする? 食事でもして帰る?」
私は、努めて明るい口調で言いました。妻は他の男とセックスをして、膣中に精液を注ぎ込まれてきたばかりです。いまも、膣の中には他の男性の精液が入っているはずです。そう思うと、胸が張り裂けそうになります。

『ううん。すぐに帰りましょ。あなた、すぐに抱いて下さい』
思い詰めた顔で言う妻。私は、黙ってうなずきました。それは、妻との約束でした。他の男性に注がれた後、すぐに私も妻を抱く……。それは、授かった赤ちゃんが私の赤ちゃんだと思えるようにとの、妻からの提案でした。
確かに、私の精液の中にもわずかながら精子はあります。可能性はゼロではないはずです。そんな事を考えながら、私はまっすぐに家に帰りました。

『先にベッドで待ってて下さい。シャワー浴びてきますから』
妻はそんな事を言いました。私は、言われるままに寝室に移動し、服を脱いでパンツ一枚でベッドに潜り込みました。

いま、妻は他の男の痕跡を消す為にシャワーを浴びている……。そう思うと、どうしても焦燥感のような気持ちが湧いてきます。そしてしばらくすると、妻が戻ってきました。妻は電気を消してくらくすると、すぐにベッドに潜り込んできます。妻はベッドに潜り込む寸前、身体に巻いたタオルも外して全裸になりました。
電気を消しても、ベランダからの明かりが部屋を照らしています。薄明かりの中で見る妻の裸体は、いつも以上になまめかしく感じました。

『あなた、すぐに来て下さい……』
妻は、切なげな顔で言います。私は、言われるままにすぐに彼女に挿入しました。愛撫もなにもしていませんが、ひきつる感じもなくスムーズに膣中に挿入出来ました。私は、不思議に思いました。なぜ濡れているのだろう? まだ性的な刺激をしていないのに、どうして? そんな事を考えてしまいました。

『あっ、あなた、愛してます』
入れるとすぐに妻はそう言ってくれました。真っ直ぐに私を見つめ、泣きそうな顔です。
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